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執筆2025.10.01

黄色ブドウ球菌における抗菌薬の作用機序と耐性機序

黄色ブドウ球菌における抗菌薬の作用機序と耐性機序

  1. ペニシリン結合タンパク質(PBP)はペプチドグリカンを架橋する細胞壁合成酵素の1つである.
  2. β-ラクタム系抗菌薬はPBPに結合し失活させることで細胞壁合成を阻害し,細菌を破裂させる.
  3. β-ラクタマーゼ(ペニシリナーゼなど)によりβ-ラクタム系薬が加水分解されるため,PBPがはたらくことができる.
  4. MRSAはβ-ラクタム系薬と親和性の低いPBP2′を産生するため,β-ラクタム系薬投与下でも細胞壁合成機能は失わない.
  5. バンコマイシンはペプチドグリカンを構成するムレインモノマー末端のD-アラニル-D-アラニンに結合し,細胞壁合成を阻害する.
  6. ムレインモノマー末端の構造がD-アラニル-D-ラクテートに変化し,バンコマイシンが結合できない.


引用文献

  1. 山口哲央, スタフィロコッカス(ブドウ球菌)属『標準微生物学第15版』


関連情報

MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)に関する総合情報・研究成果はこちら


この記事を書いた人
山口 哲央 (准教授)
YAMAGUCHI TETSUO, M.D., Ph.D.

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