微生物ブログ
執筆2025.10.01
黄色ブドウ球菌における抗菌薬の作用機序と耐性機序
黄色ブドウ球菌における抗菌薬の作用機序と耐性機序
- ペニシリン結合タンパク質(PBP)はペプチドグリカンを架橋する細胞壁合成酵素の1つである.
- β-ラクタム系抗菌薬はPBPに結合し失活させることで細胞壁合成を阻害し,細菌を破裂させる.
- β-ラクタマーゼ(ペニシリナーゼなど)によりβ-ラクタム系薬が加水分解されるため,PBPがはたらくことができる.
- MRSAはβ-ラクタム系薬と親和性の低いPBP2′を産生するため,β-ラクタム系薬投与下でも細胞壁合成機能は失わない.
- バンコマイシンはペプチドグリカンを構成するムレインモノマー末端のD-アラニル-D-アラニンに結合し,細胞壁合成を阻害する.
- ムレインモノマー末端の構造がD-アラニル-D-ラクテートに変化し,バンコマイシンが結合できない.
引用文献
- 山口哲央, スタフィロコッカス(ブドウ球菌)属『標準微生物学第15版』
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